人生を健康生活で満たしながら生き抜く為に!

薬剤師佐倉有紀(さくらゆき) 


 石川県薬剤師会理事

 金沢市薬剤師会理事

 石川県女性薬剤師会理事

長寿社会日本:

100歳以上の人口は58820人(この100 倍の人が介護を受けている)

 

2014年9月12日NHK ニュース

 

高齢者人口は65 歳以上3296 万人(4 人に1 人) 

 

561 万人が介護を受ける人(20 人に1人) 朝日新聞’14,09,15


健康寿命を目標化する2012 年厚生科学審議会では


健康寿命は男70.4 女73.6 


不健康期間(男9.2年女12.8年)

石川県の健康寿命と制限寿命

 

 男子71.1 才 9位

 女子74.5 才 8 位

不健康寿命の延長原因

①タボ(糖尿病・癌・心筋梗塞・脳梗塞)

 

②ロコモティブシンドローム(運動器の衰え、障害) 

 

③認知症がある。

日本人12000万人のうち

①糖尿病(20 %)2240万人

②ガン(50 %)6000万人

③認知症と予備軍(10 %) 65歳以上(25 %)


④骨の老化(60 代以上女性の33 %)


アメリカ80歳以上アルツハイマー病2人に1人

老齢症候群には

〇骨粗しょう症

〇尿失禁

〇認知症

〇食欲不振

〇せん妄

〇サルコペニア

〇うつ(筋肉量・筋力・身体能力の低下)〇めまい〇転倒がある。

50歳を過ぎてからの食事は?

 

カロリー制限食で長寿遺伝子ONとなる。

 

有名な赤毛猿の実験も、その後の追試研究で2グループのこのような明らかな違いは、単なるカロリー制限だけでは起こらない事がエビデンスをもって否定されている。


そこで考えられるのは本来野生の猿に糖質過剰な餌が自由に食べれるような環境を与えたことによるのではないか?  

そこで浮上したのがAGEs(エイジズ)です。まさかお前が?!

 

AGEs(エイジズ)とは、Advanced Glycation End Productsの略語で、終末糖化産物、後期糖化生成物などと訳されています。

 

身体のさまざまな老化に共通の物質としてAGEs注目されている物質です。

AGE s 最終糖化産物が問題でした。

 

AGE s(最終糖化産物)を作る原因として、AGE を作る反応[メイラード反応」は蛋白質に糖が熱により焼き付くことで発生する。


ウナギのかば焼きのこんがりと照っているところ、バーベキュー肉の焼き肉のたれで焼かれおいしそうな茶色の部分の所である。

 

人間では?肉体[タンパク質]+糖[血糖やインスリンにより細胞に入った糖]+体温+時間つまり人では長い時間を掛けてメイラード反応は進む。


これが老化(AGE が沢山発生した状態)である。

すべの元凶はAGE sだった!

①心筋梗塞②白内障③アルツハイマー病④がん⑤脳梗塞⑥骨粗鬆症⑦肌のシミ・シワ


50 歳からは炭水化物をやめなさい


糖質制限食で

 1)病まない!

 2)ボケない!

 3)老いない!


( 腸健康法 藤田紘一郎著)


 

糖質制限食を支持する研究者達

〇江部康二   主食を抜けば糖尿病は良くなる

〇白澤卓二   僕は老けるのをやめた

〇西脇俊二   断糖のすすめガンが消える

〇藤田紘一郎  50 歳から炭水化物をやめなさい

〇夏井睦           炭水化物が人類を滅ぼす

 



 

炭水化物が人類を滅ぼす   50 歳になったら食生活を見直す 年齢と2 つのエンジン解糖エンジン(ガン細胞)は   細胞質で32 ~ 36 ℃で活発、 酸素必要なし ブドウ糖1個よりATP2 個


ミトコンドリアエンジン(正常細胞)の発生場所はミトコンドリアで37 ℃以上で活発、酸素は必要 ブドウ糖1個よりATP36 個(18 倍)


糖の完全燃焼に酸素が必要!

1 個のブドウ糖から作られるエネルギーは酸素を使わない解糖系だと2 個ATP(エネルギー単位)(がん細胞)だが酸素を使って燃焼させると8ATP(19 倍)の効率の良さがある(正常細胞)。 


ガン細胞は電子伝達工場の中ではアポトーシスを起こし消滅する。


この為に体に十分な酸素を入れる呼吸法が大切になって来る。

AGE sの関わる症状

①タボ(糖尿病・癌・心筋梗塞・脳梗塞) 

②ロコモティブシンドローム(運動器の衰え、障害)

③認知症

 

糖質と糖尿病



 

3種の糖質制限食

 

①スーパー糖質制限食・3 食とも糖質を制限して、主食を摂らない

②スタンダード糖質制限食・3 食のうち2食の糖質を制限し、1 食だけ主食を摂る(夕食以外)

③プチ糖質制限食・3 食のうち1 食だけ糖質を制限し、主食を摂らない(基本的に夕食)

(一社日本糖質制限医療推進協会 江部康二)

カロリー制限食 と 糖質制限食

 

カロリー制限食 炭水化物6 、タンパク質2、 脂質2 摂取目安

糖質制限食   炭水化物2 、タンパク質3、 脂質3 摂取目安

男性♂ 1600KCal   

女性♀ 1300KCal

 

野菜類を多めに摂取する代わりに炭水化物を少なくするよう指導

 

糖質摂取と食後高血糖(2 型糖尿病28 歳女性のケース)

糖尿病を発症した28 歳の患者にカロリー制限食と糖質制限食で食事した時の血糖値の推移である。

 

明らかにカロリー制限食では、食後の高い血糖値を示している。 

このように、血糖値の高い時間が長く続く事がAGE を作る生活となる。

ご飯に含まれる糖の量:

ご飯小盛り× 1 杯(100 g)→砂糖換算36.8 g 5 g角砂糖7.5 個

ご飯中盛り×1杯(150 g)→砂糖換算55.2 g角砂糖11 個

ご飯大盛り×1杯(200 g)→砂糖換算73.6 g角砂糖15 個

糖質を摂らなくても大丈夫?

実は、血液全部に角砂糖1 個分しか存在しない。

 

血糖値(70 ~ 100mg/dl) 65Kg 1/13 が血液= 5L

500dl × 100 mg= 5000 mg= 5 g(角砂糖1 個分)

 

糖質=ブドウ糖

脂質=脂肪酸+ケトン体(脳のエネルギー源)

 

糖質制限しても問題なし!!

ブドウ糖不足すると→肝臓で中性脂肪を分解→ 脂肪酸→ケトン体

 

血液中のケトン体濃度↑ 

赤血球:ブドウ糖必須(ミトコンドリア無い!)

肝臓の中性脂肪を分解→ブドウ糖を作る






糖とダイエット

糖質を制限すると脂肪が燃えやすい。

本来のメインエネルギーは脂肪(9Kcal/g)で心筋・骨格筋が利用する。

予備エネルギーはブドウ糖(4Kcal/g)赤血球・網膜が利用する。

 

1)現代人は糖質を頻繁に大量に摂取してブドウ糖を優先して使うシステムになってしまい、身体の脂肪燃焼は後回しになっている。

2)加齢により解糖系エネルギー生産↓ 糖の燃焼率↓ 糖は中性脂肪として太る事になっている。糖質を制限⇒脂肪が燃え始める⇒ダイエットとなる。

 糖と動脈硬化作用で心筋梗塞脳梗塞になる。


それはAGE sがコラーゲンを破壊するからである。


コラーゲンは人体の30%存在する。


肌のコラーゲンが糖化は⇒カサカサ・シワ


血管のコラーゲンが糖化⇒動脈硬化・脳梗塞・心筋梗塞をおこす。



糖質と記憶力

記憶の若返り・海馬を鍛える!には

①炭水化物摂取抑制

〇酵素ネプライシンを大切に! (インスリンとβ-アミロイド分解酵素)

②ウオーキングで海馬細胞に成長H ↑

これがBDNF(脳由来神経栄養因子)↑

DHT(脳由来男性ホルモン)↑

脳と体を同時に動かす運動がよい

国立長寿医療センター島田雄祐チーム

 




 

 


VC 大量点滴療法+断糖療法

1)VC の大量(例50 g)を点滴療法はDr ポーリングの発案により分子整合栄養学として始まり、2005 年アメリカ科学アカデミー紀要にアメリカ癌研究所らの論文として再確認され掲載された。

現在日本でも200 以上の医療機関で保険外ながら行われている。


2)この考え方に、Dr 西脇俊二氏は断糖療法を同時に行う事でブドウ糖

を栄養とするガンはブドウ糖と間違えてVC を取りアポトーシス(細胞の自滅)を起こす。(正常細胞は全く傷つかない事が解っている。



ブドウ糖とVC の構造式はそっくり!である。



糖と骨


新型骨折骨も同じである。


骨を鉄筋コンクリートに例えると、中にはコラーゲンの鉄筋が組み込まれているが、このコラーゲンが血糖の高い状態では同じくAGE に変化してしまう。

コラーゲンの柱は糖により悪い架橋を作りもろくなり、少しのショックで折れやすくなる。




おわりに老化(AGE)を進めないために糖質制限所は有効だと考えられる!